〔004〕雄阿寒岳 (1,371m)
2008年07月21日(当時59歳)
'04年7月に北海道を訪れた時は日本百名山ピークハントとして標高の高い ”雌阿寒岳”だけを登っている。
北海道に行く機会があれば、雄阿寒岳にも登り、阿寒岳を完結したいと思っていた。

北海道釧路市阿寒町阿寒湖畔


標高差:925m
日本百名山』 樹林帯の退屈な登山道だった。
Road Map :R240を阿寒湖目指して走ると滝口に雄阿寒岳への登山口を見付けることが出来る。
Route Map:登山道は一本しか無い様だ。滝口登山口から太郎湖、次郎湖を経てピストンする。
−−− 登山口 太郎湖 次郎湖 二合目 五合目 八合目 雄阿寒岳
登 り 6:42 6:52 7:00 7:34 8:46 9:21 9:36
下 り 12:26 −−− −−− −−− −−− −−− 10:17
登り:2時間54分下り:2時間09分全行程:5時間44分(休憩時間含む)
下山する
  マダムと岡山のハイカーと下山するが、二人とも結構な高齢者と思うが、休憩無しで下ってしまう。 下山中もマダムからは北海道の山の話を聞かせて貰ったが、マダムは本州の山には行ったことがないらしい。下山は2時間弱で終えるが、
びっくりしたのは車のロックを忘れていたことである。 幸い何事もなかった。
今日の温泉

  下山後は雌阿寒岳登山口まで走り、”野中温泉”(200円)で汗を流す。この温泉の湯船は狭いが豊富な湯量の掛け流しで温泉らしい温泉だった。 入浴料金で予想が出来るがシャンプー、石鹸の類無し。マイシャンプーの持参が必要。
天気予報を聞くと
  羅臼地方にはオホーツクから湿った空気が流れ込み霧が発生するらしい。
これがしばらく続くとの天気予報なので羅臼岳、斜里岳を諦めて東北に逃げることにした。(この後、東北の天候も崩れた)
ウィキペディアから
  雄阿寒岳(おあかんだけ)は、北海道釧路市阿寒町にある第四紀火山。
麓にはマリモの生育する阿寒湖と阿寒湖畔温泉街が広がる。 なお、雄阿寒岳は活火山ではないとされているが、西方向にそびえる雌阿寒岳は現在も活動中の活火山である。 麓から中腹までは、トドマツとアカエゾマツ、ダケカンバを中心とする亜高山帯針葉樹林で覆われ、海抜1,200m近い「五合目」付近から上部はハイマツ帯となっている。 高山植物は、大雪山系や知床の山々に比べるとそれほど豊富ではないが、八合目の気象観測所跡地と山頂の間にはイワブクロなどの小規模なお花畑が見られる。 阿寒湖の付け根、滝口付近から雄阿寒岳の南から登るコースがある。 標高差はおよそ千m。 登山道には一合目から九合目までの表示があるが、これは実際の高度を表しているわけではなく、「五合目」はすでに山頂までの八割方の行程に達している。
今回の遠征(欲張った計画をしたが東北・北海道の天候が悪く雨の日には登らないのポリシーから大半を中止とした。)
07/20 07/21 07/23 07/24 07/24
大雪山 雄阿寒岳 城ヶ倉渓谷 八甲田山 姫神山
駐車場の奥には阿寒湖の入江が広がる。
滝口にある登山口駐車場は狭く、上部、下部を合わせて12台程の
スペースしか無い。 まだ早朝なので登山者の車ばかりであるが、
阿寒湖を見る観光者も沢山来る様だ。 この駐車場は車上荒らしが多い
らしくネットを賑わしていたが、今日は車のロックを忘れて出発して
しまった。
”マリモ”にも色々な種類があり、
どれも採ってはいけません。の注意書きあり。
”頂上まで6.2km”はかなりきつそうな感じ。
一番遅く6時42分に登山口を出発する。
10分程で ”太郎湖”の脇を通る。
右側から阿寒湖の水が流入し、正面に抜けて行っている。
水が綺麗な湖だ。 (湖と言うほど大きくはないが・・・)
しばし阿寒湖畔沿いの気持ちの良い道が続く。
まだ天気が良いが湿度の感じでは山頂はガスっている感じ。
太郎湖”の全容。 湖水は正面奥から阿寒川に流入している。
30分歩いてやっと ”一合目”に着く。
後で判ったことではあるが、この山の合目表示は
標高とか距離でなく、かなりいい加減に設置してあった。
18分程で ”次郎湖”が見える地点に着くが、上から見る限り太郎湖
と違い、水が淀んでおり汚い池だったので、湖畔までは行かなかった。
2時間04分にて”五合目”に着く。 五合目で8割消化の文面で、
この山の合目表示がいい加減なのがはっきりした。 ここまで2時間を
要しているが、針葉樹林帯の展望の利かない退屈な道だった。
途中に何の見所もないのが詰らなさを助長していた。
登り途中で見えた阿寒湖と雌阿寒岳であるが、雌阿寒岳の山頂は
ガスで覆われてしまっている。 阿寒湖も全容までは見えていない。
2時間39分にて ”八合目”に着く。
ちょっとした広場になっており、もやっていなければ展望も良い様だ。
”六合目”を過ぎる辺りからは穏やかな道となり、ハイマツ帯に
なってくる。 このハイマツが登山道を覆う嫌な道になる。
前方に見えるピークが山頂と思い登ったが ”八合目”だった。
山頂へは一旦、九合目の鞍部に下りて上り直す。
山頂には俺を抜かして行った岡山の元気オヤジの姿が見えていた。
2時間54分にて ”雄阿寒岳”(1,371m)に着く。
雨こそ降っていないが風に乗ったガスがどんどん上がってくる。
地元のマダム
  北海道の山に凄く精通されており、
どこの山を聞いても的確に説明してくれた。 北海道の山では札幌の鉄人と同じくペテガリ・カムエク・ニペソツを推奨されていた。 一緒に下山したが凄い体力だった。
岐阜県からのハイカー
北海道は20日間の予定で山登りを楽しむとか。「死ぬまで休日」を強調されていたのが印象的。 百名山は嫌いだと言いながら結構百名山を登られている。
岡山県からのハイカー
無期限で北海道の山を登られるとか。御高齢に見えるのだが、登り時に軽く抜かされた。 地元では大山によく登るとかで、ナイフリッジの ”剣ヶ峰”にも行かれているらしい。
山頂での休憩
  ガスで何も見えないので(見えても)普段なら直ぐに下山するのだが、マダムの話しに引付けられてしまい40分も長居してしまった。 マダムは地図も見ずに山頂から見える山々を説明してくれ、皆がこれから行く山の説明も的確に話ししてくれた。 普段はBMWに乗っているが、山行き用にFITを買ったと言うので結構な金持ちの臭いがする。 二人の本州からのハイカーは無口な人だったが、マダムから天塩岳、銀泉台の情報を一生懸命聞いていた。俺も ”天塩岳”に行ってみようかな。
雄阿寒岳で出会った人達
近くに前回入浴した ”景福”(300円)があるが、
今回はもっとも安い ”野中温泉”(200円)に入る。
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おあかんだけ
2023年9月12日改定
山頂の手前のピークに向けてガレ場を登って行く。
常に薄いガスが流れて来る。